ARPPU (課金ユーザー平均単価)
有料会員1人あたりの平均売上金額
ARPPUとは? ARPUとの決定的違い
ARPPU(Average Revenue Per Paid User)とは、「課金ユーザー1人あたりの平均売上金額」を指す指標です。
似た言葉に「ARPU(Average Revenue Per User)」がありますが、こちらは「無料ユーザーを含めた全ユーザーの平均」です。
基本無料のゲーム(F2P)や、無料プランがあるSaaS(フリーミアムモデル)では、全ユーザーの大半が無料ユーザーであるため、ARPUだけを見ていると「実際に商品を買ってくれているファンの熱量」が見えにくくなります。
「お金を払ってくれている人は、いくら使ってくれているのか?」を正確に知るためにARPPUが使われます。
計算式とシミュレーション例
ARPPUは以下の計算式で算出されます。
ARPPU = 期間中の総売上 ÷ 課金ユーザー数
💡 関連式:
ARPU = ARPPU × 課金率(PUR)
具体的な数字で見てみましょう
例えば、あるスマホアプリの月間データが以下の通りだったとします。
- 月間総売上:100万円
- 全ユーザー数(無料含む):10,000人
- 課金ユーザー数:500人(課金率 5%)
この場合、それぞれの指標はこうなります。
-
🔵 ARPU(全ユーザー平均)
100万円 ÷ 10,000人 = 100円 -
🔴 ARPPU(課金者平均)
100万円 ÷ 500人 = 2,000円
※「ユーザー全体でならすと1人100円の価値だが、買ってくれる人は平均2,000円も使ってくれている」ということが分かります。
なぜARPPUが重要なのか
ARPPUが高いということは、「サービスのコアなファンが満足してお金を使っている」ことを意味します。
逆に、ARPPUが低い場合、「安売りの商品しか売れていない」あるいは「価格設定がユーザーの期待する価値より低すぎる」可能性があります。
特に広告費をかけて集客する場合、LTV(顧客生涯価値)を高める必要がありますが、LTVを構成する重要な要素がこのARPPUです。
「課金率」×「ARPPU」=「ARPU」の関係を理解し、どこの数字を伸ばすべきかを見極めるのがマーケターの役割です。
改善のためのアクション
ARPPUを向上させる(=顧客単価を上げる)ためには、以下のような施策が有効です。
- 上位プランへの誘導(アップセル)
松竹梅のプランを用意し、「竹」や「松」の魅力を伝えて単価を上げる。 - セット販売(クロスセル)
「これも一緒に買うと便利です」と関連商品を提案する。 - ロイヤルティ特典
長期利用者や高額利用者向けの限定機能や特典を用意し、継続的な支出を促す。 - 価格改定の検討
提供している価値に対して価格が安すぎる場合は、値上げやプラン改定を検討する。