コールセンターのKPI一覧

応答率、AHT(平均処理時間)、CPCなど、運営に不可欠な品質・効率指標の完全ガイド。

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4つの視点で見るKPI体系

コールセンター(コンタクトセンター)のマネジメントでは、以下の4つのカテゴリでバランス良く指標を管理することが求められます。

  • 📞 接続品質(つながりやすさ)
    応答率、サービスレベル(SL)、放棄呼率(アバンダン)
  • 処理効率(生産性)
    AHT(平均処理時間)、稼働率、CPH(1時間あたり対応件数)
  • ❤️ 応対品質(クオリティ)
    一次解決率(FCR)、モニタリングスコア、CS(顧客満足度)
  • 💰 コスト(収益性)
    CPC(Cost Per Call)、採用単価、離職率

重要KPIの計算式と意味(AHT, CPC他)

特に頻出する重要指標の定義と計算式です。

1. AHT (Average Handling Time:平均処理時間)

オペレーターが1件の問い合わせ処理にかかった平均時間です。
AHT = (総通話時間 + 総保留時間 + 総後処理時間) ÷ 総応答件数

※通話だけの時間は「ATT (Average Talk Time)」と呼び区別します。

2. 応答率(Response Rate)

お客様からの電話にどれだけ出られたかの割合です。
応答率 = 応答件数 ÷ 入電件数 × 100

3. サービスレベル(SL:Service Level)

「◯秒以内に」電話に出られた割合です。多くのセンターで「20秒以内に80%」などが目標にされます。
SL = 設定時間内の応答件数 ÷ 入電件数 × 100

4. CPC (Cost Per Call)

電話1件あたりにかかっているコストです。
CPC = コールセンター総運用コスト ÷ 総応答件数

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「品質」と「効率」のトレードオフ

コールセンター運営の難しさは、KPI同士が相反する関係(トレードオフ)にあることです。

  • AHTを短縮しすぎると…
    説明不足になり「一次解決率」や「CS(満足度)」が低下するリスクがあります。
  • 応答率を上げすぎると…
    待機するオペレーターを増やす必要があり、「稼働率」が下がり「CPC(コスト)」が高騰します。

「とにかく数値を上げれば良い」ではなく、自社の戦略(高級路線で丁寧さを売るのか、低コストで効率を売るのか)に合わせて目標値を設定する必要があります。

数値を改善するための具体的アクション

AHT(処理時間)を短縮するには

  • FAQ/スクリプトの整備:保留時間を減らすため、回答を素早く探せる検索システムを導入する。
  • 後処理の簡素化:入力項目を選択式にするなど、ACW(後処理時間)を削る。

応答率・SLを改善するには

  • WFM(ワークフォースマネジメント):入電予測(フォーキャスト)の精度を上げ、適切な人員配置(シフト)を組む。
  • IVR(自動音声応答)の活用:簡単な用件は自動音声やチャットボットに誘導し、入電数自体をコントロールする。

必要なオペレーター数を計算

入電数とAHT、目標サービスレベルを入力すると、アーランC式を用いて必要な座席数を算出できます。

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