製造業のKPI一覧
歩留まり率、OEE、在庫回転率など、QCD(品質・コスト・納期)を最適化する指標ガイド。
目次
品質(Quality)のKPI:歩留まり・直行率
製造業において最も基本となるのが品質管理です。不良品を減らし、材料を無駄なく製品にすることが利益直結の鍵となります。
1. 歩留まり率(Yield Rate)
投入した材料に対して、どれだけの良品ができたかの割合。
歩留まり率(%) = 良品生産数 ÷ 投入材料数(または理論生産数) × 100
2. 直行率(First Pass Yield)
一度も手直し(リワーク)や再検査をすることなく、一発で合格した製品の割合。
手直しコストを含めた真の品質実力を測るために重要です。
生産性(Cost/Efficiency)のKPI:OEE
設備の稼働状況を測る世界標準の指標として、OEE(Overall Equipment Effectiveness:設備総合効率)があります。
OEE = 時間稼働率 × 性能稼働率 × 良品率
- 時間稼働率:故障や段取り替えによる停止時間を除いた稼働割合。
- 性能稼働率:「チョコ停」や速度低下によるロスを除いた性能発揮割合。
- 良品率:不良品廃棄によるロスを除いた割合。
一般的に、OEEが85%以上であればワールドクラス(世界トップレベル)と言われています。
納期・在庫(Delivery)のKPI:回転率
「必要なものを、必要な時に、必要なだけ」作るための指標です。
1. 在庫回転率
在庫が一定期間に何回入れ替わったか(売れたか)を示します。
在庫回転率(回) = 売上原価 ÷ 平均在庫金額
※回転率が高いほど、在庫が現金化されるスピードが速く、キャッシュフローが良い状態です。
2. 製造リードタイム
原材料の投入から製品の完成までにかかる時間。これを短縮することで、顧客への短納期対応が可能になり、仕掛品在庫も削減できます。
現場改善のためのアクション(5S・IoT)
KPIを改善するためには、現場での具体的な活動が必要です。
- 5Sの徹底:整理・整頓・清掃・清潔・躾。工具を探す時間を減らし、安全性を高める基本中の基本。
- チョコ停の見える化:IoTセンサーなどを導入し、短時間の停止(チョコ停)の原因をデータ化して潰していく。
- 予知保全:設備が故障してから直すのではなく、振動や温度のデータを監視して、壊れる前に部品交換を行う。